2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧

高野雀「低反発リビドー」

初の単行本「さよならガールフレンド」も大好評(身の回りの絶賛っぷり半端ないし、それに互いない面白さ)の高野雀先生によるショートショート「性癖」漫画。1話が5P前後なのでざくざく読める。全1巻に30話。勝手に「性癖図鑑」的ものを期待して読んだらち…

テスト・サンプル05「ひとりずもう」

サンプルによる実験公演「テスト・サンプル」。今回は主宰の松井周さんと所属俳優がそれぞれタッグを組んで作った「一人芝居」5作品が上演された。とりあえず松井さんが役者として出てくる公演はできる限り見に行くようにしているので速攻でチケット確保しま…

眉月じゅん「恋は雨上がりのように」

表紙に登場するかわいい女子高生・あきらの目線を中心に描かれる恋愛漫画。ただし、彼女の思い人はバイト先のさえない店長(45)という少し変わった設定。ギャグ漫画的なノリを想像して読んだら、至極まっとうな恋愛漫画だったので驚く。しかも掲載誌が「ビ…

大川ぶくぶ「ポプテピピック」

クソ漫画大好きメーターがビンビンに振り切れる4コマ漫画。時の流れがいっさい考慮されていない特攻隊のような時事ネタ、某人気漫画のパクリ、ターゲット属性が狭すぎるあるあるネタ、コピペによるコマの使いまわし、脈略のない思いつきのネタなどの宝石箱。…

朔ユキ蔵「神様の横顔」

朔ユキ蔵先生が演劇漫画を描きはじめた。あの「アイドルとヤリまくって身体に星のアザを持つ女性こと「フクマン」を7人探そう!)」とか「読者が“さっさとヤレよ!おまえら!”と突っ込みたくなるほど展開が全然進まない学園内浮気もの」とか「ものすごいヤリ…

スイッチ総研『下北沢演劇祭スイッチ ~あなたの知らない本多劇場~』

「突然演劇システム」ことスイッチ総研が『下北沢演劇祭』に参戦。しかも下北・本多劇場の裏側を案内する1日限定開催のバックステージツアーとなれば行かない理由なし。チケットが即完売したあとに、平田敦子さんやナイロン100℃の峯村リエさんの参戦が発表さ…

康本雅子/スズキユウリ『視覚障害×ダンス×テクノロジー“dialogue without vision”』

入場無料のダンス公演『dialogue without vision』を見てきた。吹き抜けになっているKAAT神奈川芸術劇場の広いエントランススペースを舞台にした「視覚障がい者」によるダンス公演、というのが前知識。 www.cinra.net 舞台は10メートル四方程度の広さで、客…

くらもちふさこ「α」

漫画のことをポツポツ書く中で触れたいテーマがいくつかあり、そのうちのひとつが「連載誌で読むべき漫画問題」だ。漫画読みには「単行本派」と「連載派」という2大勢力があり、頻繁に「ネタバレ」をキーワードに死闘を繰り広げているが、そのあたりの是非は…

タナカカツキ「マンガ サ道 ~マンガで読むサウナ道~」

漫画家でアートディレクターで映像作家で「水草水槽の世界ランキング第8位」と、肩書きがどんどん大変になっていくタナカカツキさんによるサウナ指南本。2011年にも「サ道」というサウナ体験記を出しているカツキさんですが、今回はまさかの連載化。「モーニ…

ブックデザインコース「ブックデザインの魅力」( 講師:鈴木成一)

鈴木成一デザイン室の代表こと鈴木成一さんのイベントに行く。鈴木さんは途方もない量の装丁を手がけていて(30年間で1万冊といわれている)、しかも作風の幅広さがすさまじい。個人の方が運営しているサイトだけど、ここに一覧を発見。知っているあの本この…

西原理恵子「ダーリンは70歳」

どこで聞いたか忘れたけど「月給が100万を超えると色々どうでもなってくる」っていう話が頭に残っていて、人間の価値観を一番簡単に変える方法ってきっとお金なんだろうな、と思う今日この頃です。「ダーリンは70歳」こと、西原理恵子と「YES!高須クリニッ…

Takahiro Murahashi / Satomi Iwase「グセとアルスの絵画展」

青山のユトレヒトにて。こじんまりとした会場で順路どおりに案内図をもってまわる展覧会。陶器をモチーフにした作家の絵画作品が壁一面に並んでいる。会場には音声ガイドもあるし、作家が収集していたコレクションも展示されている。作家が愛したクッキーを…