2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

近藤聡乃「A子さんの恋人」

最近発売された2巻を読み、それまでは「面白いな~」ぐらいだったのが「大変だ! クッソ面白い!!!!!!」に位があがり、身の回りの人に見境なく貸しまくっている。今手元にない4冊と、これを書くのにあたり今買ってきた1冊をあわせて計5冊(1巻が3冊、2…

田島列島「子供はわかってあげない」

去年、読んだ後にSNSに投稿していたテキストが私の感想の大半を物語っていたので転載します。自分のテンションの高さが異常。あとこれが田島列島さんのデビュー作だったのほんとに驚いた。 読み終わったあとの寂しさがありつつ、1、2巻じゃなくて上下巻であ…

たかみち「百万畳ラビリンス」

表紙をざっと見て、作品説明をざっくり読んで、思いついたストーリーは「閉じ込められちゃった不思議な世界から男女2人が協力して脱出を目指しつつ、なんやかんやで色恋の流れが発生する甘酸っぱいやつ」的なもの。そんな先入観で手に取ったら、いい意味で裏…

施川ユウキ「オンノジ」

一人取り残された女の子・ミヤコと「ちょっと変な世界」の4コマ漫画。自分以外の人間が誰もないという絶望的な設定でギャグ(それもすごいゆるい)が続く。「狂った世界をポジティブに楽しもう!」と、改めて字面に起こすと不安要素しかないのだけれど、キャ…

原泰久「キングダム」

あえて書くまでもなく当たり前だけど、音楽とかお笑いとか食べ物や育ってきた環境と同様に、漫画も人によってツボが違う。自分が面白いと思った作品が、万人に受け入れられるわけがない。自分の趣味の一環で、友だちや同僚に漫画を貸したりあげたりしている…

すぎむらしんいち「ホテル・カルフォリニア」

映画化を願っている漫画がいくつかある。それは「映画化したら面白そう」という類のものではなくて、話の組み立て方がまさに映画、各エピソードの終わり方が映画、余韻が映画、とにかく全部が映画の要素で組み立てられている、そんな漫画。その中のひとつが…